【事前に知っておくことで慌てない】逝去から葬儀までの一連の流れ

身近で大切な人がこの世を旅立つことは、人生の中で最も辛く苦しいことです。

大きな悲しみを抱える遺族が、故人を心置きなく送り出すためには、まずは葬儀を問題なく執り行い、故人との大切な時間を過ごすことが優先されるでしょう。

 

しかし、突然の訃報であっても、覚悟していた場合でも、現実に戸惑いスムーズに行動できないかもしれません。

そのため、逝去から葬儀までの一連の流れを前もって把握しておく必要があるでしょう。

 

本記事では、葬儀の一般的な知識やスケジュール、留意事項などを紹介します。

 

いつ訪れるか分からないその時のために、ぜひ参考にしてください。

亡くなってから葬儀までの日程の流れとは?

では実際に、故人が亡くなってから葬儀を執り行うまでの流れを、時系列順に追っていきましょう。

➀逝去

故人の逝去が確認される場合、医師による死亡判定が必要となります。

病院で亡くなった場合は担当医師に、自宅で亡くなった場合はかかりつけ医などを呼んで診断してもらいましょう。

医師による死亡診断書がない限り、遺体の搬送ができません。

なお死亡診断書は、逝去から7日以内に行う死亡届の提出に不可欠です。

紛失しないようにしっかりと保管しておきましょう。

 

また、警察の検視を受け司法解剖が行われる場合には、死亡診断書の代わりに死体検安書が発行されます。

②安置

逝去後24時間は法律上、火葬ができません。

そのため、葬儀・火葬までの間、遺体を安置しておくことが必要です。

また、正しい処理をせず放置してしまうと、遺体の腐敗が進んでしまいます。

自宅で亡くなった場合は、できる限り早く葬儀会社に連絡を取り安置をお願いしましょう。

病院で亡くなった場合は、病院内の霊安室に一時的に安置されるのが通常ですが、提携している葬儀会社に葬儀を依頼する場合は、すぐに搬送されるケースもあります。

 

安置施設では遺体を保冷庫に寝かせることになりますが、葬儀までの期間も面会・焼香は可能でしょう。

葬儀会社には他の遺族も訪れるため、面会予約はあらかじめ取っておくことが推奨されます。

 

また、安置・搬送の際には故人を綺麗な姿で送り出すために、エンゼルケアを行うのが一般的です。

点滴処理や針刺跡の止血・口腔や鼻腔のケア・身体の清拭などを、病院の看護師や葬儀場スタッフが行います。

身体の損傷が大きかったり、安置期間が長くなったりする場合には、エンバーミングと呼ばれる遺体の防腐処理・衛生保全・修復作業の依頼が可能です。

エンゼルケアと異なり、体内まで処理が及ぶため、手続きや費用が別途かかります。

③打ち合わせ

葬儀を依頼する葬儀会社が決まったら、葬儀内容などの打ち合わせをします。

決めなくてはならないことが多くあるため、1~2時間は要すると見ておきましょう。

喪主や施主

葬儀を執り行う上での中心となり、故人の代わりに参列者を迎えるのが喪主です。

配偶者が喪主となるのが一般的ですが、配偶者が不在であったり高齢や体調不良で担当できなかったりする場合は、血縁関係の濃い家族が喪主となります。

告別式での喪主挨拶やその後の法要も中心となって行うことになるでしょう。

 

施主は、葬儀にかかる費用を負担する人を指します。

通常喪主が兼任しますが、経済力が不足している場合に、他の人物が施主となりサポートしてくれるケースもあります。

葬儀スタイル

まずは、葬儀の規模感やスタイルなどの希望を伝えます。

参加人数や状況を考慮して、近親者のみで執り行う「家族葬」か、一般参列者も含んだ「一般葬」にするかを決めましょう。

家族葬の参列者は10~20名ほどで、コンパクトな式場でこじんまりとした葬儀になる傾向があります。

一般葬の参列者は50名以上に及び、規模やコストの大きい葬儀になります。

また、一般葬では通夜と告別式を2日間に分けて行う一方、家族葬では通夜を省略した1日葬となるケースが多いです。

葬儀の日程

葬儀スタイルが決まったら、葬儀の日程を決めます。

逝去の翌日に通夜を営むのが一般的とされていますが、明確な規則はありません。

逝去から火葬を終えるまでの平均日数は、4~5日とも言われています。

葬儀場ホールや火葬場の空き状況、僧侶の都合、家族の希望を踏まえてスケジュールを決めましょう。

 

暦上の「友引」に、通夜を営むことは問題ありません。

ただし、葬儀や告別式は友引を避ける風習も見られます。

また、葬儀日程が伸びるほど安置施設利用料がかかる場合もあるため、慎重に考えましょう。

祭壇・骨壷・棺の決定

葬儀・火葬を行う上で必要な、骨壷や棺のサイズ・デザインを決めます。

また、生花に囲まれた祭壇や白木でできた祭壇などの中から、希望に沿ったものを選択してください。

会葬御礼・香典返しの準備

葬儀に参列してくれた方に、当日渡すのが会葬御礼(会葬返礼品)です。

参列への感謝の気持ちを表すため、香典の有無にかかわらず参列者全員に渡します。

タオルやハンカチ、コーヒーやお茶などの軽品が一般的です。

参列者の人数の予測を立てて、多めに手配しておく必要があります。

 

また、通夜や告別式で香典をもらった方には、四十九日法要を終えた後に香典返しをします。

包まれていた香典の1/2〜1/3ほどの金額の商品を、挨拶状とともに渡すのが一般的です。

最近では、決まった商品ではなくカタログギフトをおくるのも人気です。

通夜振る舞い・精進落としの手配

通常の葬儀では、通夜の後に「通夜振る舞い」、火葬や初七日法要の後に「精進落とし」と呼ばれる会席の場を設けます。

遺族から僧侶や参列者への感謝の意を伝えつつ、故人を偲ぶ大切な時間です。

打ち合わせ時には、参列者の人数に合わせて、食事の手配をします。

 

ただし最近では、感染症の影響や葬儀スタイルの変化により、大人数での会席の場を省略するケースもあるでしょう。

供花の取りまとめ

祭壇の周りに飾る供花の手配が必要です。

供花のデザインを決め、親族分の供花の名札リストを作ります。

名札に記載される名前の表記に誤りがないかをチェックしましょう。

遺影の用意

祭壇に飾る遺影の準備をします。

故人らしさが表れた1枚を選び葬儀会社に提出すると、必要な加工・修正を行って遺影を作成してくれるでしょう。

戒名の手配

仏教徒としての名前である戒名も、通夜の前に手配しなくてはなりません。

故人の名前、人柄や性格、趣味、好きな物などを伝え、僧侶に戒名を授けてもらいます。

受付係の手配

一般葬の場合には、参列者を出迎え香典などを受け取る受付係が必要です。

お金の管理を任せられる近親者に頼みましょう。

訃報・葬儀連絡

葬儀の全体像が決まったら、親戚や親交のある人に訃報を伝え、葬儀日時・会場の連絡をします。

④納棺

通夜までに納棺式を行うケースが多いです。

納棺式では、故人の産毛や眉の処理、軽い化粧を施し、身体を拭いて綺麗な姿にしてあげます。

その後、死装束を着せ、数珠や六文銭を持たせるなどして旅支度を手伝います。

棺に故人を納める際には、生前身につけていた服や小物、好きだった食べ物や趣味の品を入れてあげましょう。

⑤通夜

以前は通夜というと、線香やろうそくの灯を夜中中絶やさず、故人と過ごす時間を指しました。

しかし最近では、半通夜と呼ばれる1~3時間の儀式が主流です。

一日葬や火葬式(直葬)などでは、通夜を行わないケースもあるでしょう。

 

通夜は夕方〜夜にかけて行われるため、18時頃の開式が一般的です。

僧侶の入場から読経・焼香・法話・退場まで約1時間ほどでしょう。

式の終了後は、通夜振る舞いの席にて参列者や僧侶と食事をします。

⑥葬儀 ※告別式

大半の場合、葬儀・告別式は午前中に1時間ほどかけて行われます。

 

厳密には、葬儀が宗教的儀式であるのに対し、告別式は故人との最後のお別れをする式典です。

葬儀・告別式では僧侶が読経し、故人に戒名を授ける「引導渡し」が行われ、参列者が焼香します。

閉式後には、棺に花を添え故人との最後のお別れをし、出棺します。

出棺後、参列者に対して喪主が代表して挨拶をするまでが一連の流れです。

⑦火葬

葬儀・告別式を終えると、マイクロバスなどで皆で火葬場に向かいます。

火葬炉の前で僧侶に読経してもらい焼香をあげ、「納めの儀」を行います。

 

火葬中の1時間弱は、控室にて軽食などをしながら待つのが一般的です。

火葬後は、骨上げを行い遺骨を骨壷に納めます。

その際、埋葬許可証を受け取るため、しっかり保管しておきましょう。

 

当サイトでは、火葬の詳しい流れについて別記事にてご紹介しております。

詳しくは、「火葬の具体的な流れや時間を知り落ち着いた対応をしよう」の記事をご覧ください。

⑧換骨法要・初七日法要

火葬後は、自宅や斎場に戻り換骨法要を行うケースもあるでしょう。

換骨法要では、遺骨・位牌・遺影を後飾り祭壇に安置し、僧侶に読経・供養してもらいます。

 

また、初七日法要とは逝去から7日後に執り行う法要を指しますが、繰り上げて火葬後や葬儀と一緒に行うのが一般的です。

⑨精進落とし

全ての工程を終えた後、僧侶や参列者をもてなす会席を営みます。

精進落としの場では、1人ずつのお膳で食事を用意することが多いです。

 

しかし、1日葬や家族葬などの場合は精進落としを執り行わない場合もあります。

その際は、持ち帰り用の食事を用意しておくと良いでしょう。

慌てずに乗り越えたい、葬儀の手配

いかがでしたでしょうか。

今回は、故人の逝去から葬儀までの一連の流れを紹介しました。

 

遺族は辛い思いを抱えながらも、故人のために最後まで送り出す準備をしなくてはなりません。

周りと支え合いながら、不安を少しでも和らげやり遂げましょう。

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