家族葬とはなに?葬儀の流れとメリット・デメリット

最近では、友人や遠方にいる親族を招いての葬儀ではなく、小規模で葬儀を行う家族葬を選ぶ人が多くなってきています。

家族葬は普通の葬儀とは細かい部分が異なっているため、どのような流れで行えばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?

 そこで今回は、葬儀形式の1つである家族葬とは何か、葬儀の流れから行うメリットやデメリットなどをまとめて解説します。

葬儀形式の1つである家族葬とは?

家族葬とは、身内や近しい親族、親しい友人や知人のみで執り行う葬儀の形式です。

家族葬の参列者に明確な定義はなく、どこまで関係が深い人を招くのかは喪主の采配によるところになります。

 

一般的に130人ほどの少人数で葬儀を行うケースがほとんどであり、全体的に葬儀にかかる時間が短くなることが特徴です。

人数が少ない分、ゆっくりと心を込めて故人を見送ることが可能となります。

 

また、コロナ禍の影響により人数を制限したいという理由から、多くの人に選ばれています。

家族葬と密葬の違い

家族葬とよく混同されがちな葬儀として、密葬があります。

家族葬と密葬の大きな違いは、葬儀の後に本葬やお別れの会があるかどうかです。

 

密葬では、本葬と呼ばれる一般的なお葬式の前に親族やごく近しい人だけを集めて葬儀を行います。

密葬のあと、本葬として知人や友人を広く招いたお葬式を行う場合や、お別の会として無宗教形式で故人を偲ぶ会が開かれる場合もあります。

家族葬を行う際のおおまかな流れ

家族葬の流れは一般的な葬儀とあまり変わらず、さまざまな準備や式事が必要となります。

葬儀は故人の逝去から3日間で行われ、喪主は葬儀を執り行うために葬儀社への手配や参列者への連絡などの準備をする必要があります。

 

以下に、大まかな流れとスケジュール感をまとめました。

 

1日目 故人のお迎え・安置          
喪主の決定・葬儀の段取り決め
2日目 納棺式
お通夜
3日目 告別式
出棺
火葬
精進落とし

 

1日目】

故人の逝去は突然であることも多いため、悲しさや驚きで何も手につかなくなってしまうかもしれません。

しかし、故人が逝去してしまったその日のうちに、葬儀社に連絡してお迎えや安置を行う必要があります。

 

ご遺体は、法律で死亡後24時間以内に火葬を行ってはいけないという決まりがあるため、葬儀社が宗派に則った方法でお迎え・安置を行います。

その後、残された遺族は喪主の決定やお通夜・葬儀の段取りを決める打ち合わせを行います。

2日目】

納棺式は、故人のご遺体を遺族が棺に納める式事です。

故人に化粧や死装束を着せるといった湯かんの儀を行い、副葬品とともにご遺体を棺に納めます。

 

納棺式の後は、僧侶による読経と参列者を招いてのお通夜を行います。

お通夜終了後には通常、通夜振る舞いと呼ばれる会食がありますが、家族葬は身内だけの少人数で行われるため、省略されることもあります。

 

また、ごく少人数で行われる家族葬の場合は、遺族の負担を減らすためにお通夜を省略した「一日葬」を行うケースもあります。

3日目】

 3日目は、故人との最後の別れを行う告別式を執り行います。

 

告別式の内容も一般的な葬儀と大きな違いはなく、参列者の誘導から僧侶による読経、弔辞・弔電から焼香を行い、閉式という流れになります。

所要時間も12時間ほどと、一般的な葬儀と変わりません。

 

告別式の終了後には、故人のご遺体が出棺され火葬場へと移動します。

火葬を行うためには火葬許可証が必要ですが、葬儀社に任せることで手配してくれます。

火葬後に残ったご遺骨は、遺族が拾って骨壺に入れ、納骨堂に納めます。

 

最後に、参列者に感謝の気持ちを込めて会食の席を用意する精進落としがあります。

基本的には座敷にお膳を用意する形式が主流ですが、家族葬であればレストランで精進落としを行う場合や、精進落としを行わずそのまま解散する場合もあります。

家族葬を行うメリット

家族葬を選ぶ方は多くいますが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

以下に、家族葬を行う主なメリットを2つまとめました。

メリット①故人との別れの時間をゆっくりと過ごせる

家族葬は近しい親族や親しい友人だけで行う小規模な葬儀のため、ゆっくりと故人との別れの時間を過ごすことができます。

特に喪主となる遺族の場合であれば、さまざまな手配や参列者への対応に追われて故人との別れを惜しむ時間が少なくなります。

 

家族葬であれば対応する参列者が少ないため時間にゆとりができ、故人とのお別れをしっかりできます。

メリット②遺族への負担を軽減することができる

葬儀を執り行うためには、3日間という短い時間でさまざまな手配や連絡などを行わなくてはいけません。

しかし、葬儀を中心となって行う遺族や喪主への身体的・心理的負担は大きく、また費用も大きくかかってしまいます。

 

その点、家族葬であれば小規模な葬儀で済ませることができるため、遺族や喪主にゆとりを持たせることが可能であり、費用も抑えることができます。

また、家族葬は形式にとらわれないため、都合に応じて式事を省略することや、故人の生前好きなことをするといったことも可能です。

家族葬を行うデメリット

 さまざまなメリットのある家族葬ですが、デメリットもあります。

以下に、家族葬を行うデメリットをまとめました。

デメリット①参列者をどの範囲まで呼ぶかが決めにくい

家族葬は形式が決まっていないため、葬儀に招く人数を自由に決められます。

自由に決められる反面、参列者としてどの程度まで関係の深い人を呼ぶかが決めづらいという点がデメリットにもなりえます。

 

参列者選びは、葬儀後の人間関係にも大きく影響することもあり、呼ばなかったことで後にトラブルに発展したというケースも多々あります。

特に、一族のしきたりを重視するような家系であれば、家族葬は不適切だと感じる人もいるかもしれません。

 

また、葬儀後に訃報を聞いた人が不定期で弔問にくることも考えられます。

葬儀後も故人の遺品整理や各種手続きなどで忙しくなるため、不定期で弔問に来る方の対応は意外とストレスに感じる方も多いようです。

デメリット②香典がほとんど見込めない

家族葬では招く参列者の人数が少ないため、当然香典による収入もほとんど見込めません。

家族葬の葬儀で費用の相場はおおよそ100万円前後といわれているため、香典が少なければその分自己負担の額が大きくなります。

 

ただし、その分式場の規模を小さくして精進落としの料理をグレードダウンを行うといった工夫次第では、費用を抑えることも可能です。

香典による収入自体は少なくなりますが、その分支出する金額をなるべく減らすことでなるべく費用をかけずに葬儀ができるでしょう。

家族葬とは近しい親族や親しい友人のみで行う小規模な葬儀

いかがでしたでしょうか?

家族葬とは、近しい親族や故人が生前親しくしていた友人や知人のみで行う小規模な葬儀です。

家族葬の形式は明確には定まっておらず、参列者として招く人数や式事の省略などを喪主の采配次第で自由に決めることができます。

ただし、葬儀に呼ばれなかった人と人間関係が悪くなってしまう可能性もあるので、注意しましょう。

 

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